俺は、小学生のころから、クワガタが大好きなガキだった。
ホームセンターで販売しているクワガタ。毎年夏に、必ず買ってもらっていた。
中学生に入ると、夏には、自分で採集に行った。
ミヤマクワガタ、アカアシクワガタがいる山で、多いときは、30匹以上採集できる日があった。クワガタ同士のバチバチッと音を立てる激しい戦いが大好きだった。
そして、ちょうどそのころから「ムシキング」が流行るのと同時に、外国産のクワガタムシの輸入が解禁となった。
憧れていた、世界のカブトムシ、クワガタムシ・・・
(昆虫)ニジイロクワガタ クィーンズランド産 成虫 55〜59mm(1ペア) 外国産クワガタ |
今では、おもちゃまで作られている。
中でも、ギラファノコギリクワガタが憧れのクワガタムシで、喉から手がでるほど欲しかった。
でも地元のお店には、なかなか売っていない。売っているのは、スマトラオオヒラタやセアカフタマタクワガタなどやその他幼虫が多く、そこで我慢して購入したのは、インターメディアツヤだった。
87ミリ衝撃だった!
日本のクワガタではいない大きさと黒く輝くボディ。
しかし、世界ではこのサイズでも小さいくらいだ。
このころから、壊れたように、俺はクワガタバカになった。
中学2年生で、成虫、幼虫合わせて100匹くらい飼育をしていた。
そして、反抗期に入り、趣味や興味が変わり、大人にるまでずっとクワガタの事は忘れていた。でも去年、友人からマンディブラリスフタマタクワガタをもらった。カッコイイの一言につきる。昔みたいにクワガタバカではないが、今は3匹飼育している。
中には、昔からの憧れだったギラファノコギリクワガタも飼育している。103ミリという大きさで迫力がすごく、カッコイイ!
今でも、クワガタ専門店には、少年時代を思い出すように、クワガタに夢中な大人たちの姿が見られる。